:引照点とは境界標が移動したり、なくなったりした場合にその点から境界が復元できるように設置した永久標識のことです。
:仮杭とは国土調査や地積測量図等で境界と推定される点や、分筆予定の点に設置して境界確定する前に地権者に見てもらう為のものです。境界確定後は本杭(正式な境界杭)を設置します。
                      境界標のいろいろ

         境界標(杭)はその現場の状況に合わせて設置します
                      (写真をクリックすれば拡大します)

          
境界標の種類 設 置 例   
    
石杭 短いもの、長いもの、地中部分はプラスチックといろいろあります。御影石が使用されます。永続性、美観性という点では1番です。
  

コンクリート杭 官公署、JR、道路公団等ではよく使用されます。重いので、作業効率が悪いですが、それだけしっかり固定します。しかし石杭にくらべ端が欠けたりすることがあります。
 
   
金属杭 鋳鉄の頭に鉄筋の足をつけたもの、全部ステンレスのものとあります。足付きのものは深く掘れない時に、プラスチックハンマーで打ちこみ、地表部分をコンクリート根巻きをします。
  

  
   

金属標(打込) コンクリート基盤上に設置します。材質はアルミ、ステンレス、真鍮とあります。
アンカーピン(足)でしっかり固定できます。
 
    

金属標(埋込) デコボコしたコンクリート基盤、地中深く埋設できない場所に設置します。場所によってアンカーボルトの長さを変えます。コンクリート根巻きをします。
    
  
金属鋲その他 金属鋲に笠(キャップ)をつけ
て明示性(境界という)を持たせます。笠を変えることによって引照点(左から2番目:
)になります。右端は接着剤で貼り付ける金属標。
 
プラスチック杭 軽い、打ちこみやすいという点でよく使われます。ただし火に対して弱いので永久標識にはなりません。小さいのは仮杭用()です。